プライベートのときに、看護師として働いている自分と美容師として働いている友人で仕事について話し合ったことがあります。職業は違えど、今はどんなことを任されているのかや仕事が楽しいかなどの話題に花を咲かせ、仕事を心から楽しんでいる友人の姿を見ながら自分の心が和んだことを思い出しました。仕事の喜びを語られたとき、まるで自分の幸せのように感じられました。

看護を通して患者を健康に近づける看護師と、美を追求するお客さんの声に応える美容師の仕事は、分野は全く違えど夢と希望を届けるやりがいのある仕事です。今後にわたってそれらの職業は社会に必要であり続けるでしょうし、幸せを追い求める方々の声がある限り、その職業に就こうとする方が現れ続けます。

私は学生時代、とにかく生涯かけて安定して働くために国家資格がほしいと考えていました。そのこともあり、人の健康を守る看護師か、美しさを追求する美容師かで悩んでいた時期があります。もしかすると私と同じように看護師か美容師のどちらになるべきかと悩んでいる方はいるかもしれません。どちらも捨てがたい職業であるだけに慎重に考えていることでしょう。どの職業のほうが自分に適しているのかといった思案を長きにわたって検討していることでしょう。一度きりの人生だからこそ、実際に職業に就いたときの自分の姿を何度も想像するのでしょうし、心から楽しんでできる仕事なのか、あるいはその仕事をすることで社会的意義を明確にできるのかを分析していくことは当然だと言えます。人にはそれぞれ適職があり、長い人生の中で自分に合う仕事を探すことは運命の恋人を探すような感覚なのかもしれません。